ユーグレナは先日、ODMメーカーのサティス製薬と日本ビューテック、ナユタを買収した。ユーグレナは2005年に創業し、ワカメや昆布と同じ藻類の一種で微細藻類のユーグレナ(和名:ミドリムシ)を主原料としたサプリメントや食品、化粧品などを扱うヘルスケア事業を主軸としており、今回の買収で同事業の盤石な体制を構築する狙いがある。
同社は、バイオ燃料製造・販売の商業化やユーグレナなどを活用したバイオ燃料開発等を目指すバイオ燃料事業なども手掛けるが、ヘルスケア事業が堅実に成長し、22年12月期の連結売上高は444億円と過去最高を達成。好調の要因は、グループ企業による商品の販売拡大とキューサイや遺伝子検査サービスのジーンクエストなどを買収。さらなる事業成長を目指すため、パートナーシップや M&Aを積極的だ。
買収した3社は、D2C化粧品の中でも特に高い成長性の見込めるスタートアップ・小規模企業のセグメントに特化しており、ユーグレナはこうした会社を取り込むことで高い市場成長性が期待できる独自のポジションを形成する。中でも、サティス製薬は化粧品の研究から、企画・開発、製造に至るまでODM(相手先ブランドのデザインを含めた生産)に関連する全ての機能、日本ビューテックは製造及び充填包装に特化した機能をそれぞれ有しており、相互に連携・補完して両社一体でODM事業を進めており、今後はユーグレナ社の迅速な商品化も期待できる。
ユーグレナは化粧品ODM事業をヘルス事業の中核に
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