ニューヨーク発−アメリカで今、ビューティ ブランズ、ペニンシュラ ビューティ、プラネット ビューティなど、セフォラやウルタに次ぐコスメ専門店が続々登場し、人気を集めている。この背景について、業界関係者は「ドラッグストアなどのマスリテールは、長引く景気低迷から経費削減のために取り扱いブランド数を絞る傾向にある。しかしその一方で、消費者のペニンシュラ ビューティのカリフォルニアの店舗の外観ニーズはますます多様化し、プレステージやマスにこだわらず“自分だけのブランド”を求める女性が増えてきている。そんな人たちが、ドクターズコスメからナチュラル・オーガニックコスメまで豊富な品揃えを誇る専門店に足を運んでいるのではないか」と分析する。
新たなブランドとの出合いの場として注目されている専門店だが、それぞれのショップが独自のコンセプトに基づいた売り場作りをしている点も人気の理由のひとつだ。1995 年に1号店をオープンしたビューティ ブランズは、現在11州に54店舗を展開。平均店舗面積は560〜 740�uで、ゆったりとした店内には化粧品売り場の他、スパやエステサロンを併設し、トータルビューティケアをうたう。またサンフランシスコに12店舗を展開し、平均店舗面積120 〜 300�uのペニンシュラ ビューティは、地域密着の店舗作りと、5000ブランド以上という豊富な品揃えを誇る。メンズコスメやベビー向けアイテムなども充実させている。この流れは、販路を拡大したいニッチブランドや、デビューしたてのインディーズブランドにとっても追い風となっていることから、今後ますますニッチブランドの市場が拡大することが期待されている。