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連載 エディターズレター:MARKET VIEW 第22回

アシックスの「箱根駅伝マーケティング」が共感を呼ぶ理由

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1月2日・3日の箱根駅伝のテレビ中継は、往路が26.1%、復路が28.3%の高視聴率でした。いまや紅白歌合戦と並ぶ年末年始の国民的番組ですね。そして近年、学生たちの力走に負けないくらい注目を集めるのが、スポーツブランドによるシューズのシェア争い。WWDJAPANが大会の直前に報じた記事も多くの読者に読まれました。

今回の出場選手230人のシェアは「ナイキ(NIKE)」42.6%、「アシックス(ASICS)」24.8%、「アディダス(ADIDAS)」18.3%、「プーマ(PUMA)」8.7%、「ミズノ(MIZUNO)」2.2%でした。1位とはいえ「ナイキ」は前年の61.9%からシェアを落とし、「アシックス」や「プーマ」が躍進しました。

そもそもシューズのシェアが話題になったきっかけは、「ナイキ」の厚底シューズによるゲームチェンジでした。2010年代半ばに「ナイキ」は従来の常識を覆す厚底シューズを開発し、マラソンの高速化時代の扉を開きます。箱根駅伝でもナイキの厚底シューズを選ぶ選手が急増。21年は「ナイキ」のシェアが95.7%の独壇場になりました。以降、各社は「打倒ナイキ」を合言葉に厚底シューズの開発に力を注ぎ、じわじわとシェアを高めるに至っています。

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