ファッション

能登半島地震への繊維・ファッション企業の支援広がる *随時更新

能登半島地震への繊維・ファッション企業の支援が続々と始まっている。小松マテーレは、東日本大震災を契機に建築家の坂茂氏が考案した「紙の間仕切りシステム(PPS)」に、防炎・抗ウイルス性加工を付与した間仕切りの布を提供。金沢市と災害協定を結んでいる坂茂建築設計を通じ、PPSのテキスタイルを今回も提供している。同社は石川県能美市に本社と工場、グループ会社で極軽・極薄生地で知られるアマイケ(旧天池合繊)が能登半島南部の七尾市に工場を構えており、自身も被災しているが、金沢市内で避難所になっている額谷ふれあい体育館に設置強力も行っている。同社広報は「従業員の安全は確認し、工場は通常通り稼働しているが、グループ社員の中には自宅が大きな被害にあっている社員もいる」という。

繊維・ファッション企業の支援は以下の通り。

丸井織物

丸井織物は中能登町に本社と本社工場、七尾市に工場を構え、工場も一部で被害を受けた。自宅が被害を受けた社員もいるものの、無事は確認済み。1月9日から生産開始。プリントTシャツ事業の「UP-T」で、購入金額の60%が被災した自治体に寄付するプロジェクトをスタート。

ゴールドウイン

ゴールドウインは本店のある富山県小矢部市が震度5強、マグニチュード7.4の地震があり、市内は断水などの被害があった(現在は復旧)ものの、従業員全員の無事を確認しており、通常通り稼働している。日本赤十字に1000万円、被災した自治体(寄付先は検討中)に500万円の寄付を行う。

東レ

石川県能美市で工場を操業し、グループ会社や北陸の繊維産地にも多数のテキスタイルの生産委託先がある。石川県に5000万円、日本赤十字社に3000万円の寄付を行うとともに、医療用弾性ストッキング「ファインサポート」やあったか肌着「テクノサポート」などの物資を関係先と連携し、提供。

YKK

日本赤十字社を通じて5000万円の寄付

デサント

防寒衣料としてアウターウエア・ニットキャップ・手袋・ソックスなど約5000点を石川県珠洲市に届けた。

帝人

帝人本体で4000万円、グループ会社で繊維・ファッションの中核会社である帝人フロンティアが義援金と支援物資を併せて2000万円相当を石川県に寄付。

セーレン

セーレンおよびグループで1000万円、セーレン及びKBセーレンの役員一同で100万円の義援金を福井県協働募金会に寄付。

ヤギ

ヤギはグループ会社でインナー製造などを手掛けており、北陸産地とも深い関係がある。日本赤十字社を通じて1000万円の寄付を行った。

ユニチカ

義援金として500万円の寄付を決定

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