アーティストの村上隆は2月3日〜9月1日まで、個展「村上隆 もののけ 京都」を、開館90周年を迎えた京都市京セラ美術館で開催する。国内で約8年ぶりの大規模個展となる本展では、村上が活動初期から深い関心を寄せてきた京都を舞台に、新たに描きおろした大作“洛中 洛外図 岩佐又兵衛 rip”や四神相応をテーマとした作品群をはじめ、大多数が新作、国内初公開作品となる約170点を展示する。
展示会開幕に合わせて、館内の中央ホールでは、東日本大震災をきっかけに災厄から人々を守ってほしいという祈りを込めて制作した高さ4.3メートルの巨大な彫刻作品、赤の“阿像”と⻘の“吽像”を展示する。3月初旬には館内の日本庭園に、東京で公開し話題となった金色の巨大な彫刻作品“お花の親子”を展示する。そのほか、総勢約60人の芸妓舞妓たちが魅せる京都の春の風物詩「都をどり」の150回目の節目を祝い、祇園のメーンストリートである花見小路のアーチデザインを村上が担当する。
トレーディングカードのプレゼントや限定グッズの販売も
先着5万人の来場者には限定のトレーディングカードをプレゼントする。トレーディングカードには、村上の近年の活動で注目を集めるNFT(非代替性トークン)アートプロジェクトで制作した作品“Murakami.Flowers”を描く。同作品は、代表作である“お花”シリーズを1970年代の日本のテレビゲームをイメージしたピクセルドット24×24で表現した作品だ。来場者1人につきカード1枚を先着順にランダムで配布する。
館内には特設ショップもオープンし、本展の作品をデザインした限定グッズなどを販売する。展示物の音声ガイドは、日本語版を俳優の山﨑賢人が、英語版をラッパーのAwichが務める。
さらに、展覧会の開催を記念し、初日の2月3日には村上隆氏を招いたオープニングトークを開催する。本展のテーマである“もののけ”や“京都”について、京都での開催の経緯や意義、出展作品などについて話す予定だ。そのほか、不定期で美術館の担当者による展示室内のツアー形式の解説も予定している。
◾️京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
期間:2月3日〜9月1日
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
場所:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
観覧料:一般2200円(2000円)、大学・専門学校生1500円(1300円)、高校生1000円(800円)、中学生以下無料
※( )内は前売り、20人以上の団体料金
※障害者手帳等を提示の人は本人及び介護者1名無料(学生証、障害者手帳等確認できるものの持参が必要)
※そのほか企画チケットあり
◾️オープニング・アーティストトーク
日時:2月3日15:00〜17:00(開場14:30)
場所:京都市京セラ美術館 講演室(本館地下1階)
登壇:村上隆
聞き手:高橋信也(京都市京セラ美術館 事業企画推進室|本展企画担当者)
定員:100人(予約不要・先着順/当日10:15から講演室前で整理券配布)
料金:無料(ただし、当日有効の「村上隆 もののけ 京都」観覧券が必要。観覧前、観覧後は問わない)
◾️企画担当者によるギャラリートーク
日時:2月16日16:00〜、2月29日16:00〜(各回45分程度)
会場:新館 東山キューブ
料金:無料(ただし、当日有効の「村上隆 もののけ 京都」観覧券が必要。観覧前、観覧後は問わない)
定員:各回10人程度(予約不要・先着順/各回1時間前から東山キューブロビーで整理券配布)
講師:高橋信也(京都市京セラ美術館)