ファッション

新たな“藍染”の魅力に出合うポップアップがイセタンサローネで開催 ジュエリーからアートまで新しい“藍”の形を提案

日本の伝統工芸である藍染にフォーカスしたポップアップショップ「タイムレスブルー」が1月24日、東京ミッドタウンのイセタンサローネでスタートする。「タイムレスブルー」とは、地球にすでに存在する資源の使用にこだわるジュエリーブランド「シャランポワ(SHARANPOI)」や「アドリン ヒュー(ADLINE HUE)」を手掛ける安部真理子がスタートしたプロジェクト。京都で江戸時代から続く“天然灰醗酵建藍染”の技法を守り続けてきた本藍染雅織工房とタッグを組んで“藍”の魅力を現代に発信するのを目的にしている。

“藍”で彩ったジュエリーから東洋一の絹織物まで

藍で染めた古いアコヤ真珠やデッドストックのブルーの宝石をアップサイクルした「シャランポワ」や「アドリン ヒュー」のジュエリーをはじめ、ビンテージの洋服を藍で染めたもの、福島県川俣町の“東洋一の絹織物”と呼ばれたシルクを使用して染め上げたドレスやガウンなど、安部のこだわりが詰まったアイテムがそろう。

また、今治発タオルブランド「オルシア(OLSIA)」の最高級ライン天然藍染で仕上げたタオルや京提灯の小嶋商店とコラボした和モダンなルームライト、東京を拠点に活動するフランス人アーティストであるオードリー・フォンドゥカブ(Audrey Fondecave)による本藍を用いたアートや器、現代アートと京表具を融合させた作品などを制作する井上光雅堂による掛け軸やアートパネルなど、ライフスタイルを彩る商品も提案。本藍染雅織工房からは、藍を用いて特別に仕上げた着物や帯を展示販売する。

“藍”の魅力を伝えたいという思いから始まったプロジェクト

安部は仕事を通して本藍染雅織工房と出合い100%天然という本藍に魅せられたという。着物の需要が減少する中で、それ以外で藍の製品を開発していくというのが「タイムレスブルー」のプロジェクトだ。プロジェクトのウェブサイトでは、“藍”を用いて手持ちの洋服の染め直しサービスも行う。今回のポップアップでは、同サービスの参考商品として、「シャランポワ」や「アドリン ヒュー」で藍染の洋服を紹介する。会期は30日まで。

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