「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は1月22日(現地時間)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)を公式ブランドアンバサダーに起用したことを発表した。翌日には、アンバサダーとしてモデルを務めたアイコンバッグの“ル・シティ(Le City)”のキャンペーンビジュアルを公開した。
“ル・シティ(Le City)”のリローンチに向けた同キャンペーンはキムを筆頭に、ブルックリン・ベッカム(Brooklyn Beckham)の妻である女優のニコラ・ペルツ(Nicola Peltz)や衣装デザイナーのパトリシア・フィールド(Patricia Field)、プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサー(Paloma Elsesser)、韓国人女優のノ・ユンソ(Roh Yoon Seo)、インフルエンサーのデボン・リー・カールソン(Devon Lee Carlson)が被写体となった。
キャンペーンは「クローゼット(Closet)」と題し、“ル・シティ”に加えて“ル・カゴール(Le Cagole)”や“アワーグラス(Hourglass)”といったシグニチャーバッグを並べたクローゼットのセットで撮影。キムだけは自宅のクローゼットで撮影した。フォトグラファーは、オランダ人写真家デュオであるイネス & ヴィノード(Inez & Vinoodh)。
“ル・シティ”は、2000年に当時「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクターだったニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)が生んだバッグ。ケイト・モス(Kate Moss)が手にしたことで一躍イットバッグとして注目が集まり、世界中でヒットした。今回のリローンチではヒツジ革のアリーナ・レザーを採用。デザインはアーカイブからインスピレーションを得て、大きなスタッズや編み上げジッパーの引き手、漆仕上げのレザーハンドルなど、ビンテージのディテールを特徴とした。
今回正式に「バレンシアガ」のアンバサダーに就任したキムはこれまで、ショーのフロントローに着席するだけでなく、22年の「メットガラ(MET GALA)」には顔と身体を黒いジャージー素材で覆ったルックでデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターと共に来場したり、22年春夏オートクチュールのショーにモデルとしてランウエイを歩いたり、複数のキャンペーンビジュアルに登場したりと、数年に渡ってブランドとの関係性を深めてきた。
キムは「『バレンシアガ』のデザインは私の多くのルックの一部であり、私にとって最もアイコニックな瞬間にも着用している。この歴史的なメゾンは、デムナにより、モダンとクラフツマンシップが融合され、革新的なデザインを切り開いている。アンバサダーとして、メゾンの次のチャプターをとても楽しみにしている」とコメントした。
「バレンシアガ」はここ数カ月で、ハリウッド女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)やミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)、フランス人女優のイザベル・ユペール(Isabelle Huppert)、タイのアーティスト、PPクリットことクリット・アンムアイデーチャコーン(Krit Amnuaydechkorn)を続けて起用している。