日本最大級のビーチ音楽フェスの「エレクトリック・ズー・ビーチ・トーキョー(Electric Zoo Beach Tokyo 2016)」が5月7日、千葉県千葉市の幕張海浜公園で開催された。日本初上陸を果たした15年に続き、今年も世界で活躍するEDMミュージシャンのスティーブ・アオキ(STEVE AOKI)をヘッドライナーに迎えたほか、ファッション・アイコンとしても人気の姉妹DJナーヴォ(NERVO)や植野有砂「フィグ&ヴァイパー(FIG&VIPER)」クリエイティブ・ディレクターら26組のDJとアーティストがステージを行った。主催者発表1万人が来場した。
09年にニューヨークで生まれた「エレクトリック・ズー」は、イベント名に冠した動物園がテーマの都市型ダンス音楽フェスティバルだ。ファンシーな会場装飾が特徴のほか、動物コスプレで来場する参加者のフェスファッションも注目を集めている。ここ日本での来場者のコスプレもバリエーション豊か。主流はネコやうさぎ耳のカチューシャをはじめ、パンダやキリンなどのかぶり物やしっぽなどのアクセサリーを取り入れる選択だ。次にフェイス・ペイントや動物柄のタトゥーなど、メイクで楽しむ人もいる。加えてレオパード柄や身頃全面に及ぶ動物プリント、ファーなど服のディテールでのチョイスも見られた。また、ビーチサイドでの開催も相まって露出度が高い。水着やブラトップにショートパンツを合わせた着こなしに、足元はビーチサンダルかスニーカー姿が目立った。
同フェスを主催し、日本最大の都市型音楽フェス「サマーソニック(SUMMER SONIC)」も手がけるクリエイティブマンの清水直樹・代表は、「初年度はかぶり物とフェイス・ペイントが大半だった動物コスプレも、2年目を迎えて柄や素材などコーディネートへの波及が感じられた。動物をキーワードにしたファッション性も同フェスを日本に持ち込んだ理由のひとつなので嬉しい。アウトドア主流からスタートした日本のフェスファッションにも着飾るムードが定着してきた今、ファッション面でも仕掛けていきたい」と今後の構想を語った。