浦和パルコは2月1日、パルコとして2番目となるコンセプト型医療モール「ウエルパ(WELPA)」を同館7階に開業する。2月14日までに、内科や歯科クリニック、薬局の3店舗を順次オープンする。「ウェルパ」の売り場面積は約800㎡。
浦和駅前の浦和パルコは、同じ建物の8階より上階に市立図書館やコミュニティセンターが入居するなど利便性の高さから、2007年の開業以来、安定的に成長を続けている。パルコ全館でも取扱高は、絶好調な渋谷パルコ、4万㎡の売り場面積を持つ名古屋パルコに次ぐ3番目で、都心部にある仙台パルコや福岡パルコを上回る。売り場面積は約3.3万㎡で、23年3〜11月期の取扱高は前年同期比10.2%増の209億円。「これまでの過去最高だったコロナ前の20年3月期を超えることが視野に入っている」(金子圭司・浦和パルコ館長)という。
「ウェルパ」は、パルコがプロデュースする女性のウェルネスにフォーカスしたコンセプト型医療モールで1号店を21年11月に心斎橋パルコにオープンしていた。浦和パルコの「ウェルパ」には、イーストメディカルクリニック(内科・消化器内科・乳腺外科・人間ドック・がん検診・健康診断)、千賀デンタルクリニック、調剤薬局のセルフケア薬局の3店舗に加え、定期的にセミナーを実施するイベントスペース、動画広告と連携した生理用ナプキンの無料提供サービス「オイテル(OiTr)」を提供する女性用個室トイレもある。
テナント開発やリーシングを担当する森田幸介執行役員は「医療クリニックは通常の物販テナントと異なり、中長期的な運営が前提となる」と語る。ただ、定期検診などの安定した集客にもつながり、特に浦和パルコは同じ建物に図書館やコミュニティセンターなど公共施設もあることから、「図書館に行って検診する、あるいは買い物のついでに検診に立ち寄るなど、顧客の利便性向上にもしっかりつながる」という。