イタリア・ミラノを代表する老舗セレクトショップ「ディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)」は現在、2月20〜26日(現地時間)に開催されるミラノ・ファッション・ウイークにあわせて全面改装工事中だ。
今回の改装は、2023年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の審査委員長も務めた建築家でキュレーターのイポリート・ペステッリーニ・ラパレッリ(Ippolito Pestellini Laparelli)の率いるエージェンシー、2050+が担当している。19世紀から残る建造物の趣はそのままに彩光と換気面を強化し、1階のプロジェクトルームとギャラリースペースを刷新。自由度の高い可動式のパーテーションを設置するなどして、空間をフレキシブルに変更できる仕様となっているようだ。
リニューアルオープンは2月21日(同)を予定しており、キュレーターで美術評論家のアレッサンドロ・ラボッティーニ(Alessandro Rabottini)とローマ・サピエンツァ大学でファッションアーカイブの講師を務めるアレッシオ・デナヴァスケス(Alessio de’Navascues)の協力のもと、ファッションの歴史と写真、応用美術にフォーカスした3部構成の展覧会を行う。それぞれ、アメリカ人写真家ロー・エスリッジ(Roe Ethridge)が過去15年間に撮影してきた写真展「ハッピー・バースデー・ルイーズ・パーカー(Happy Birthday Louise Parker)」、学芸員のドミティッラ・ダルディ(Domitilla Dardi)による珍しい食器や雑誌のアーカイブ展「アルケミック・ルーム(Alchemic Room)」、デナヴァスケスが監修したフェイスマスクとボディージュエリーを中心に展示する「ピエトロ・コンサグラ・オーナメント(Pietro Consagra. Ornaments,)」だ。