ZOZOは、有明病院の辛川領、矢野智之両氏とともに開発した、3D計測用ボディースーツ“ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)”と専用のスマホアプリを用いた四肢周径測定が、リンパ浮腫の評価システムとして有用である可能性が示唆されたことを発表した。
ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の運営で知られる同社は、公益財団法人がん研究会有明病院形成外科の辛川、矢野両氏とともに、“ゾゾスーツ”と検証用に開発したリンパ浮腫専用のスマホアプリを用いて、がん術後の二次性リンパ浮腫患者(ISL分類I~IIb期)の四肢周径測定が可能かの検討を実施。同デバイスによる測定がリンパ浮腫の評価システムとして有用である可能性が示唆された。研究成果は、辛川らが米国再建マイクロサージャリー学会(Annual meeting of American Society of Reconstructive Microsurgery)で発表した。
リンパ浮腫は、国内で推定15万人以上の発症者がいるとされ、重症化を防ぐため早期発見と早期かつ適切な介入を要するが、診察可能な施設が少ないことが問題視されている。本技術の応用により、新たな診断ツールの開発につながることが期待される。