ムンバイ発−ロレアルは1月、インドに初のリサーチ&イノベーションセンターを開設した。製品開発センターをムンバイに、リサーチセンターをバンガロールに建設し、総面積は約5000�u。インド人研究者を約100人採用し、インドの消費者動向や化粧文化に沿った製品開発を進める。
竣工式に登場したジャンポール・アゴン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「ロレアルのインドにおける売上高は、1994年の上陸以来、毎年前年比120%以上の勢いで伸びている。数年以内にロレアルの5大市場の仲間入りを果たすだろう。このリサーチ&イノベーションセンターは、インドの市場に合わせた製品の開発だけでなく、世界中で培われたロレアルの研究開発力を搭載したアイテムをインドに合った形にローカライズする役割を担う」と期待を語った。また同施設では、インド固有のビューティメソッドであるアーユルヴェーダをモダンなスタイルに昇華させた製品の開発にも着手するという。
ロレアルのインドにおける2012年度の年間売上高は2 億9100万ユーロ(約346億2900万円)とみられていて、同社はこのたびの施設建設を含め、16年までに1億4000万ユーロ(約166億6000万円)をインドビジネスに投資するという。