大丸、松坂屋、パルコ、ギンザシックスなどを傘下に持ち、総額売上高が1兆円を超える流通グループを率いることになった小野氏は、若さだけでなく、百貨店の店長を経ずに社長に就く経歴も異例です。店舗によっては取引先含めて1000人以上が働き、1000億円以上の売り上げを稼ぐ百貨店の店長は、まさに一国一城の主人(あるじ)。店長として現場経験を踏むことは経営幹部への登竜門といわれてきました。
しかし、1月30日の会見に出席した指名委員会の矢後夏之助委員長(荏原製作所元会長)は、小野氏の抜擢について「過去の経験値ではなく将来の可能性を重視した」と話しました。従来のセオリーとは異なる新しいリーダーが求められているのでしょう。
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