三越伊勢丹ホールディングス(HD)の2023年4〜12月期(第3四半期)は、総額売上高(小売業の売上高に相当)が前年同期比11.1%増の9102億円、営業利益は同66.7%の409億円で増収増益。ともに統合後過去最高を更新した。
伊勢丹新宿本店の総額売上高は前年同期比13.7%増の2761億円だった。そのうち免税売上高は12.6%を占め、同109.0%増の347億700万円。ここも過去最高を更新した。
サービス充実やラウンジ強化によるカード会員、アプリ会員、外商会員といった識別顧客の裾野の広がり、今期免税売上高1000億円を超える可能性もあるインバウンドへの期待、都心の旗艦店がリモデルでクローズする売り場がある中での売上高を増やした百貨店業態の好調を受け、24年3月期通期の総額売上高を50億円上方修正し、1兆2050億円を計画する。また経費コントロールにより、営業利益も20億円上方修正し、500億円の大台を見込む。