コスメ・美容の総合サイト「アットコスメ」を手掛けるアイスタイルは11月17日、アイスタイルグループ全体の今後の事業戦略を発表した。吉松徹郎・代表取締役社長兼CEOは、「『ビューティプラットフォーム』の実現と『グローバル展開』を2本の柱にする」と話した。今後は、同社が持つ口コミサイトやショッピングサイトなどを全てひとつにまとめ、ポイント・IDの統合などサービスの統一や独自情報のコンテンツ化を図る。また、美容事業者や個人事業主向けに「Beauty ID(BID)」(有料のサービスもある)を導入し、人と情報がキーワードでつながることを目指す。BIDは現在6000ユーザーだが、「2018年までに10倍の6万ユーザーに増やす」と意気込む。海外展開については、20年までに海外事業での売り上げ30億円を目指す。すでに、10月23日にオープンした、日系フィリピン企業のハロハログループが運営する日本の製品を集めたセレクトショップ「クールジャパンショップ」のコスメコーナーをプロデュースするなど東南アジアでの海外流通ビジネスに参入している。吉松代表取締役社長兼CEOは「市場の変化、生活者の変化と共に歩んできた。今後も、『Beauty×IT』といえばアイスタイルといわれるような企業に成長したい」と決意を新たにした。
アイスタイルは、1999年の創業時から「生活者中心の市場創造」をビジョンに掲げ、化粧品のECサイト「アットコスメ ショッピング(旧コスメ・コム)」の運営や「アットコスメ ストア」のオープンなど美容領域で幅広いビジネスを展開している。「アットコスメ」のユーザー数は1200万人を突破し、20〜30代女性の3人にひとりが利用する。クチコミを活用して多くのコスメブランドの情報も発信するリアル店舗の「アットコスメ ストア」は東京・大阪で7店舗の広がりをみせる。