木村麗(きむら・うらら)/ヴィジュアル・アドバイザー プロフィール
1981年生まれ、東京都出身。アパレル販売員を経て、2011年にF.F.B.に入社。SNSの撮影・編集・投稿のコンサルティングをスタート。「誰でも、センスがなくても良い写真が時短で簡単に撮れるようになる」がモットー。F.F.B.は画像加工アプリ「UUULA」、解析ツール「UUULA ANALYTICS」を提供
販売員出身で「誰でもハイクオリティーな写真が撮れる」をモットーに活動するヴィジュアル・アドバイザーの木村麗さんが、主にファッション&ビューティの販売員に「すぐに使える&誰でもできる」インスタグラム攻略法を伝授します。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月6日号からの抜粋です)
冬物を簡単にオシャレに撮影する方法
みなさん、こんにちは!
前回の連載(10月2日号)では投稿数について詳しくお話しさせていただきましたが、今回はこの時期ならではの投稿アイテムについてのお話です。この時期の店頭を彩るアイテムといえば、ニットやカーディガンなどの厚物アイテム。今回はその撮り方にフォーカスして伝授します。この撮り方は個人や店舗、公式、どのタイプのアカウントでも使用できる便利な撮り方ですのでぜひ試してみてください!
秋冬になってくると、店頭でもかさばるアイテムが多くなってきますよね。特に手に余るのはオーバーサイズの物やロング丈のアイテムです。店舗の場合は特に、撮影のために広いスペースを確保することも、時間をたっぷり確保することも難しいのが現実です。
また、いつもの繰り返しになりますが、時間をかけてじっくり撮れたら誰だってそれなりの写真は撮れるわけですが、時間をかけていたらSNSをサクサク更新なんてできないですよね。連載の初回でもお話ししましたが、何でもそうですが“慣れる”ことが、スキルアップにつながります。“慣れる”ためには日々たくさん写真を撮ることです。それが時短にもつながっていきますよ〜。
それではさっそく本題の撮り方に入ります。️
アイテムの寄り撮り
この撮り方こそ!狭い場所、限られた場所でも必ずイイ感じに撮れる最強の撮り方です。それほど余白も必要ないので簡単に撮れます!ラックにかけてあるアイテムの袖口を寄りで撮った画像です。コツは左右に余白を作らず、両端のアイテムは見切れる構図で撮ること。ニットの素材や袖周りのデザインに目が留まるインパクトある画像となります。
真上から襟もと周辺のみを撮影した画像です。コツは、真っ直ぐに真上から撮ること、床や棚に対してスマホが平行になるように撮影すること、アイテムはふんわり自然に置くこともコツです。ポイントはポートレートモードで撮影をすること。寄りの接近した撮影の場合には、焦点をニットやカーディガンの袖口や襟元にピントを合わせて背景をぼかすことで、ディテールや素材感がより際立ちます。注意点としては、ポートレートモードで背景をぼかしすぎるとアイテムのラインまでぼけてしまう場合があり、ぼけ具合が強すぎると大げさになるので、撮影後に編集→f値(レンズの絞り値)を上げて調整するようにしましょう。
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