「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。74回目は、実はランウエイショーを見るにはXが便利⁉︎という話からスタート。
ソーシャルエディター津田:2024-25年秋冬メンズ・コレクションは、いつも以上にXと連携していた気がします。ファッション・ウイーク中に検索タブ(虫メガネのマーク)を開くと、「Your front row seat to all things (全てを最前列の席で)」の文字と共に、次にショーをスタートするブランドのライブ映像が1番大きく上部に表示され、その下では既にショーを終えたブランドのリプレイが再生できるUIになっていました。「こんなページあったんだ!」と目から鱗で以降、見逃したショーはここからチェックするように。この機能が、フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)やイタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)と連携したものなのか、X側が勝手にキュレーションしているものなのか気になるところではありますが、Instagramもこうなればいいのに!と思いました。ショーのスケジュールをチェックして、ブランドのオフィシャルアカウントを検索するステップは、ショーを積極的に観たい僕でも結構面倒くさいんです(笑)。
ライブ配信はInstagramの十八番だと思っていましたが、Xが追随するかもしれませんね。
記者村上:Xのように1つの検索タブで集約したり、1つのハッシュタグで括ったりは、特にファッション初心者がランウエイショーを楽しんだり、我々が無名の若手デザイナーを発見したりにおいて良い機会になるのかもしれませんね。とはいえハッシュタグは便乗するユーザーも多いので、プラットフォーム側で管理してくれると良いかもしれません。
多くのブランドにとって、ファッションショーは一大イベント。ゆえにライブでもオンデマンドでも、とにかくブランドは見てもらいたいと願い、さまざまなコミュニケーションをしていますね。
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