資生堂は2016年2月21日、ハイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CPB)」のスキンケアを刷新する。最先端の皮膚科学と知見を応用した美容理論を進化させ、年齢を超越するような、たるみやくすみのないみずみずしい肌をかなえていく。新スキンケアは、資生堂インターナショナルを通じ、日本や中国、台湾、アメリカ、ロシアなど世界12の国と地域で発売する。
「CPB」の中核となるスキンケアは、1996年のブランド誕生以来、美容理論を7回進化させてきた。国内の高価格帯市場でのプレゼンスをさらに上げ、20年にハイプレステージ市場での頂点を目指すために5年ぶりに刷新することになった。
今回は、11年から提唱する「ブレインスキン理論(肌は脳と同じように自ら考え、さまざまな情報を処理する能力をもつという考え)」を進化させた。見た目の印象を左右する"肌の輝きの見える化"を実現し、表皮と真皮を輝かせる2つのアプローチを行った。表皮細胞はストレスを記憶し肌ダメージにつながっていたことから、過去と現在、未来の細胞ストレスをカットすることがポイント。真皮では、肌に輝きをもたらすためにコラーゲン線維の密度を高めることが大切。これらをかなえるために、希少なプラチナムゴールドの繭などから抽出した独自成分「イルミネイティングコンプレックスEX」を配合した。「『輝きの見える化』で商品のステージが上がった」(藤井恵一クレ・ド・ポー ボーテ ブランドユニット ブランドディレクター)と自信をのぞかせる。刷新アイテムは化粧水と乳液、クリーム、コットン。乳液はテクスチャー違いの2種をそろえる。クリーム状乳液はこっくりしたタイプが好きな外国人にも対応できるという。
今後も「お客さまの声をフィードバックした商品開発、商品情報の充実、国内外でフラッグシップショップの設置、デジタルコミュニケーションを強化していく」ことで、現在の売上高2桁増を維持していく。