「カルティエ(CARTIER)」はこのほど、アイコンジュエリー“トリニティ”の100周年を祝うイベントをフランス・パリで開催した。ホワイトとイエロー、そしてピンクゴールドの3色のリングがスムーズに重なりあう“トリニティ”のように、イベントは随所で「3」にちなんだプログラムを用意。パリのイベントはニューヨークとロンドンに次ぐ3番目のイベントで、ゲストは3カ所に分かれたディナーを楽しんだ後でパーティ会場に集結。ラビリンスとシーラ、ディプロの3人によるユニットLSDがパリの夜を盛り上げた。世界各地で開いたイベント、それぞれのゲストが1カ所に集結という演出、そして男女混合で人種もさまざまなLSDのライブパフォーマンスなどで、3色のゴールドが渾然一体となって魅力を放つ“トリニティ”らしい多様性や融合などの価値観を訴えた。
パーティには、“トリニティ”のアンバサダーを務めるBLACKPINKのジス(Jisoo)、ジャクソン・ワン(Jackson Wang)やラビリンスら、さまざまなゲストが集った。
パーティに先駆け、パリでは100周年を祝う“トリニティ”の新作を発表した。リングやブレスレット、ネックレスなどバリエーション豊かに用意したのは、クッションシェイプのモデル。ラウンドシェイプの“トリニティ”同様、無駄を削ぎ落としたラインやスムーズな可動性はそのままに、幾何学的なアプローチで新しい“トリニティ”が誕生した。スリークな直線部分と、滑らかながら尖ってインパクトさえ放つ角の部分が、それぞれ違った印象を醸し出すのみならず、ラウンドシェイプ以上にジェンダーレスに楽しめそうなデザインだ。
また、2000年代にヒットしたXLサイズのブレスレットを復刻させるとともに、XLサイズのリングも発売。さらに、3つのリングをパズルのように組み合わせると1本のリングになるモジュール式の“トリニティ”も生み出している。
クッションシェイプとXLモデルは、2月9日に日本でも発売。モジュール式のリングは3月発売を予定している。
「カルティエ」は20世紀の初頭、ルイ(Louis)とピエール(Pierre)、そしてジャック(Jack)の3兄弟がパリのラペ通り、ニューヨークの五番街、そしてロンドンのニューボンドストリートに拠点を構え、いち早く国際的なブランドへと成長した。パリに構える本店は、ラペ通りの13番地。“トリニティ”を象徴する3と、「カルティエ」の関係性は深い。
3人は、たとえばルイは友人の飛行士アルベルト・サントス・デュモン(Alberto Santos Dumont)のために時計の“サントス”を生み出し、ロンドンでの経営を担ったジャックはインドのマハラジャと親交を深めてハイジュエリーの発展に尽力。ピエールは実業家や銀行家のみならず、多くのハリウッドやブロードウェイスターを虜にするなど、それぞれが「カルティエ」の発展に尽力した。