ネスレ・スキン・ヘルスは、米ビューティ通販のガシー・レンカーと、ニキビケアライン「プロアクティブ」などを統括する合弁会社を設立した。設立にあたり、ネスレ・スキン・ヘルスは同社の過半数株式を取得。ガシー・レンカーは、株式30%程度を保有するとみられる。業界筋によると、同合弁会社は「プロアクティブ」のグローバルでのさらなる拡大を目的とし、「プロアクティブ」の販売および流通に加え、他のニキビケア製品の開発に注力するという。
グレッグ・レンカー=ガシー・レンカー共同創設者は、ネスレ・スキン・ヘルスについて「彼らの消費者と直結したマーケットへのモチベーションに感激しているし、ソウルメイトのようなパートナーを見つけたように感じている。われわれとの違いは、彼らには大規模な資金力があるということだけ」と語った。
ネスレ・スキン・ヘルスは2014年、ドクターズスキンケア市場への参入を目的に、ネスレの子会社として設立。科学的な根拠に基づき、スキン、ヘア、ネイル製品を開発している。ロレアルの株式23%を保有していることでも知られる。
また、クラインのデータによると、「プロアクティブ」の2014年度の売上高は8億7600万ドル(約972億3600万円)。業界筋は、15年度の売上高を約10億ドル(約1110億円)と予測する。「プロアクティブ」の市場価値は、20億ドル(約2220億円)以上に上るといわれていたが、ネスレが合弁会社の株式取得のために支払った額は、20億ドル(約2220億円)以下だった。
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