中でも印象的な役割を果たすのがクリスチャン・ラッセンの絵画です。
ハワイを拠点にイルカやクジラを幻想的に描くラッセンは、かつて日本では国民的アーティストのような存在感がありました。1990年代〜2000年代にかけてシルクスクリーン(版画)やカレンダー、ジグソーパズルなどが家庭や飲食店に飾られていました。銀行通帳の絵柄に採用されたり、パチンコ台が登場したり、とにかくよく見かけました。一方で、渋谷や新宿などで若い女性スタッフが「絵を見にきて」と声をかけ、ショールームに移動すると高額なローンを組まされる絵画詐欺が問題になったりもしました(私も3回くらい声をかけられた)。10年ほど前、お笑い芸人・永野が「ゴッホより、普通に、ラッセンが好き」のギャグでブレイクしたのを覚えている人もいるでしょう。
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