プロフェッショナル向けヘアメーカーの最大手ミルボンは6月1日から、社名を冠したグローバルヘアケアブランド「ミルボン(MILBON)」を日本、アメリカ、中国など世界12カ国で順次発売する。販売は現地のサロンを通じて行う。また、国内では、年内に3000店舖への導入を予定している。
「ミルボン」は「360度どこから見ても美しい髪」をコンセプトに新たな価値を作っていくプレミアムブランドとして展開していく。同社はこれまでも海外で展開してきたが、新たに「ミルボン」を発売することでアジア圏を中心により社名の認知度を高めて海外での売り上げ増を目指す。「2010年からスタートした長期的なグローバル計画の一環として『ミルボン』を発売する。今回の発売によって、アジアでのブランド力を高め、現在12.8%の海外売上比率を19年には18.6%まで伸ばすことを目標にしている」と佐藤龍二ミルボン社長は語る。
同ブランドの誕生に先立ちミルボンは、世界20カ国の女性を対象に毛髪や頭皮に関して調査を行い、共通して多かったのが、毛髪のダメージだった。そのダメージの原因を探るべく、20カ国の女性の髪をサンプリングし、日本最先端の放射光施設で解析。その結果、どの国の女性の髪にも毛髪内部がスカスカになる「棒状空洞化」が見られた。「ミルボン」はそうした毛髪内部の空洞化を埋めるための独自成分「SSVRシルク」を全製品に配合することで、世界の女性の髪に関する悩みを解決する。
高山敦