ルックホールディングスが日韓における新ブランド導入と積極出店で攻勢をかける。今期から2028年12月期を最終年度とする中期経営計画をスタート。売上高700億円、営業利益50億円とする業績目標を掲げる。
23年12月期連結業績は売上高554億円、営業利益35億円。いずれも前中期計画(19年〜23年)の目標値をクリアした。期間中、国内では19年に買収した「イルビゾンテ」への投資や不採算店舗の整理に注力した。韓国では「サンドロ」「マージュ」「アー・ペー・セー」で積極出店。次なる成長に向けた布石を打ってきた。
「マリメッコ」の日本向け企画を強化
28年12月期末までに、国内と海外(主に韓国)の双方で30店舗ずつの純増を計画。東南アジアへの進出も視野に入れる。韓国では新たに伊ファッションブランド「MSGM」(24年秋〜)、仏「フルサック(FURSAC)」(24年春〜)を導入する。両ブランドともに、28年12月期までに年商10億円を目指す。特に「MSGM」については、「すでに韓国国内での知名度は高い」(多田和洋社長)と期待を寄せる。
国内では、来春から英高級文具&革製品ブランド「スマイソン(SMYTHSON)」を新たに取り扱う。「マリメッコ(MARIMEKKO)」は本国(フィンランド)との連携を強化し、ホームカテゴリーを中心に、日本市場向けに企画した商品を年間70型投入する。地方・郊外の百貨店にも積極的に出店する。