新卒の採用活動が大きく変わりつつある。コロナ禍の収束に伴う求人倍率の上昇、慢性的な人手不足、就活の長期化で、かつてのような「大量にエントリーを集め、面接でふるい落としていく」というやり方は、すでに過去のものになった。現在のキーワードは「相互理解」「ホンネ」「共感」。福利厚生の充実や働きやすさ・働きがいに加え、お互いに本音をさらけ出し、相性をきちんとすり合わせるマッチングがこれまで以上に重要になっている。ファッション&ビューティ業界の有力企業17社の人事担当者に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「選抜」から「共感&マッチング」へ
コロナ禍を経て、新卒向けの求人倍率は再び上昇傾向にある。リクルートワークス研究所によると、コロナ禍前の2020年3月卒で1.83倍だった求人倍率は、コロナ禍の23年3月卒で1.50倍、24年3月卒は1.71倍となった。コロナ禍で一時期落ち込んだとは言え、実際はコロナ前から求人倍率は高止まりを続けており、現在就活がスタートしている25年3月卒もこれを上回ることがほぼ確実と見られている。つまり今の新卒市場は、学生に有利な完全な「売り手市場」なのだ。
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