ファーストルックを飾ったレオン・デイムは、ガリアーノによる「メゾン マルジェラ」に欠かせない存在
2024S/S HAUTE COUTURE
今季のオートクチュール・ファッション・ウイークで最も話題を集めたのは、1年半ぶりに“アーティザナル”コレクションを披露したジョン・ガリアーノ(John Galliano)による「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」だ。雨が降る肌寒い満月の夜に開かれたショーの舞台は、セーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋の下。川沿いの小道と1920年代のブラッスリー(酒場)を再現した古びた屋内空間に客席が用意された。そしてショーは、予定時刻より1時間押しで開幕。歌手のラッキーラブ(Lucky Love)がゴスペル隊とともに「Now I Don’t Need Your Love」を熱唱した後、壁面にブリット・ロイド(Britt Lloyd)監督が手掛けた白黒のショートムービーが映し出された。その映像の中から飛び出してきたかのように、モデルのレオン・デイム(Leon Dame)はコルセットとテーラードパンツをまとって川沿いに姿を現し、酒場にたどり着く。そんな映像が目の前の現実とつながる演出は、観客をミステリアスな作品の世界へといざなった。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋です)
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