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「オスカー デ ラ レンタ」が身売りも検討 NYの名門もメガブランド相手に苦戦

オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」がヨーロッパの投資会社ロスチャイルド・アンド・コー(ROTHCHILD & CO.)を通じて身売りの可能性などを模索しているようだ。複数の関係者が明らかにしたが、契約が成立するかは不透明なようだ。ニューヨークを拠点とするブランドは、2014年に長きに渡るガンとの闘いで亡くなった創業デザイナーの一族が保有。一方、GFキャピタル・マネージメント&アドバイザーズ(GF CAPITAL MANAGEMENT & ADVISORS)が10年に株式の20%程度を取得したものと見られている。双方からのコメントは得られていない。

「オスカー デ ラ レンタ」は、長きにわたりニューヨークのファッション界で存在感を発揮してきた。しかし近年は「シャネル(CHANEL)」や「ディオール(DIOR)」などのメガブランドに押され、対抗するためのマーケティング費用も十分ではないようだ。現在の年商は1億2000万ドル(約180億円)を若干上回っている程度。コロナ禍にはリストラにも取り組み、現在は費用対効果が見込めないニューヨーク・ファッション・ウイークへの参加を見送っている。

ブランドは17年からローラ・キム(Laura Kim)とフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)のデュオがクリエイティブ・ディレクターを務めている。日本の代理店は三喜商事。

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