米国のビューティ業界では、プロや大学生の女性アスリートとスポンサー契約を結んだりアンバサダーに起用したりする動きが活発になっている。特に米女子プロバスケットボールWNBAは2023年のシーズンの視聴者数が前年比21%増加した注目の競技だ。話題性のあるテニスからフォーミュラカーレースF4、大学スポーツ界まで、ビューティブランドから熱い視線が注がれている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋に加筆しています)
D2C生まれのNY発ビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」のアンバサダーを務めるWNBAシカゴ・スカイのイザベル・ハリソン(Isabelle Harrison)選手は、ビューティ業界が女性アスリートを軽視していると感じた出来事を鮮明に覚えているという。2021年にカラーコスメブランド「カラーポップ(COLOURPOP)」が米男子プロバスケットボールNBAの6チームをオマージュしたアイシャドウコレクションを発売した時のことだ。「女子リーグが存在し、多くの女性視聴者を抱えているにもかかわらず、NBAがパートナーに選ばれたことはブランドにとって機会の損失だと感じた」。しかしその状況は変わりつつある。企業は女性アスリートの起用をブランドのリーチや表現、ストーリーテリングを高める手段の一つとしているようだ。
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