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【インタビュー】“ツウ”な楽しみ方を知っている三吉彩花、韓国の奥を歩く

モデルとしてデビューし、ネットフリックスシリーズ「今際の国のアリス」のアン役で韓国でも一躍有名になった三吉彩花。2021年には独立映画監督デビュー、最近では映画「ナックルガール」で女性ボクサー、橘蘭役の顔も見せた彼女は、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の日本アンバサダーであり、韓国料理の“スンデグッ”にあわせて焼酎を一杯飲むという“ツウ”な楽しみ方を知っていると評判の韓国ラバーだ。最近、海外旅ドラマ「地球の歩き方」(制作:テレビ大阪、テレコムスタッフ)の撮影で韓国を訪れた三吉彩花に会い、撮影の裏話と共に彼女が惚れた韓国の魅力についての話を聞いた。

WWD KOREA(以下、WWD):映画「ナックルガール」公開後、どのように過ごした?

三吉彩花(以下、三吉): 仕事とプライベートの適切なバランスを保っています。 オン/オフを大切にするタイプなので、とってもありがたい今日この頃です。 今年は去年よりも韓国を訪問する機会が多くなりそうで、今から楽しみです。

WWD:韓国ではネットフリックスシリーズ「今際の国のアリス」のアン役で注目され、2021年には自身が監督した独立映画も公開された。 挑戦をやめない三吉さんが最近最も関心を持っている分野は?

三吉:強くてたくましい女性キャラクターとアクションに特に関心がありますが、「ナックルガール」で女性ボクサー、橘蘭を演じながら多くのことを学びました。 韓国の監督、作家さんと初めて一緒に仕事をした作品なので、より意味があったと思います。

WWD:23年だけでなんと11回も韓国を訪問したが、インスタグラムに「GENTLE HIGH SCHOOL」(注:「ジェントルモンスター」のポップアップ)の写真をアップしていた。普段は仕事以外では、韓国でどのように過ごしている?

三吉:ずっと食べたり飲んだり...(笑)韓国の友だちに会うと、ご飯を食べて2次、3次会まで行くこともあります。最近は3泊4日くらい長く滞在することも多いので、マッサージや漢方薬など、体をリラックスさせる文化にも興味を持つようになりました。良いところがあればおすすめを教えてください。

WWD:韓国で一番美味しかった食べ物を一つだけ挙げるとしたら?

三吉:“スンデ”が本当に大好きで、“スンデグッ”にチャミスルは絶対に外せません(笑)。お肉よりもお魚が好きなので、海鮮物やお刺身も好きです。

WWD:韓国に住むことが目標だと聞いたが、その夢はまだある?韓国で暮らしたいと思ったきっかけを教えてほしい。

三吉:仕事もあるので、1週間以上韓国に滞在することがよくあるのですが、そのたびに、ホテルに帰るよりも自分の家に帰りたいと思うようになったんです。 最近は大きく「目標」というよりは、これから韓国での活動も頑張って、機会があれば自分の空間を作りたいと思っています。

WWD:BIGBANGのG-DRAGONからTWICEまで、K-POPの大ファンだと聞くが、最近注目しているK-POPグループやお気に入りの曲があれば教えてほしい。

三吉:どのアーティストもそれぞれ魅力が違うのでいろいろ聴いていますが、最近はストレイキッズ(Stray Kids)やカード(KARD)、ビビ(BIBI)、ミラニ(MIRANI)の曲が特に好きで、毎日聴いています。

WWD:似ている様で違う韓国と日本だが、日本人として感じる、微妙に違う韓国文化は?

三吉:やっぱり韓国の方は喜怒哀楽がはっきりしていて、その点が好きです。表現の幅が広いというか、私も韓国に行くと、自分でも知らず知らずのうちにいつもより感情を表現する事ができている様な気がします。

WWD:「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の日本アンバサダーでもあるあなたのファッション哲学は?これだけは譲れないというスタイルなどはあるか?

三吉:私のワードローブは黒が一番多いんです。 無難な黒でも、「ティファニー」のジュエリーを重ね着けしてきれいに着こなすようにしています。メンズライクなトムボーイスタイルも好きです。

WWD:では、メイクは?すっぴんでもマスカラは必ずするなど、ちょっとしたルーティンもある?

三吉:「肌」が重要だと考えています。 服を着たときに肌が出るのは当たり前なので、より健康的に見せたいと思っています。

WWD:1月13日に放送を開始した真夜中ドラマ「地球の歩き方」の撮影の為に、最近韓国を訪れたが番組について教えてほしい。

三吉:「地球の歩き方」は、ドキュメンタリーとドラマを組み合わせた新しい形式の番組です。 各国を訪れ、現地の文化を感じ、さまざまなハプニングを経験しながら、その国本来の魅力をありのまま伝えようとする番組です。

WWD:今回の旅は今までの韓国訪問とはかなり違ったのでは。韓国の「お母さんたち」と直接会ってたくさんの会話をしたと聞いた。

三吉:いい意味で衝撃そのものでした。実際、私が韓国のお母さんたちと話をする機会はほとんどないじゃないですか。なのに、今回会ってみたら、日本から来た私をまるで娘のように優しく接してくれる姿に恩返しをしたい気持ちになりました。

WWD:海女さんに会ったり、一般家庭で本物の家庭料理を食べたりと、韓国の本当の「情」を感じることができる時間だっただけに、印象に残ったことも多かったのでは。

三吉:そうですね。 ある日、ふと「日本から来た27歳の平凡な私をなぜそこまで良くしてくれるのだろう」と思ったんです。 お母さんたちが生きてきた人生と経験を聞いて胸がギュッと熱くなって、私に話してくれたことの意味を考えさせられました。 今回の撮影をきっかけに、私も他の人を温かく抱きしめることができる、器が広い人にならなければと思いました。

WWD: 今回新しく知った場所や、絶対また来たいと思った場所は?

三吉:撮影の中で出会ったおばさんたちにはまた会ってお礼を言いたいですし、特に済州島で会ったおばさんとマッサージをしてくれたノ・ウンヒ先生にはぜひ会いたいです。広蔵市場とカフェ「MOMO」は、私が韓国に来るたびに立ち寄る場所なので、おすすめの場所です。

WWD:今年新たに決心したことがあれば教えてほしい。

三吉:自分自身をもっと大切にし、発展を止めないこと。他の人に愛を与えるためには、まずありのままの自分と向き合う必要がありますよね。そうやって、もう少し客観的な目線で世の中を生きていきたいです。

WWD:最後に韓国のファンに一言お願いしたい。

三吉:「今際の国のアリス」や「ナックルガール」まで、作品を通じて韓国でもたくさん知ってもらえる機会ができたようで、本当に感謝しています。 これからもさまざまなコンテンツを通してお会いできるのはもちろん、ファンミーティングのように直接お会いできる日を楽しみにしています。

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