スノーピークは20日、MBO(経営陣による買収)による公開買い付け(TOB)を実施し、株式を非公開化すると発表した。米投資ファンドのベインキャピタルと組む。TOB価格は1株あたり1250円で、20日の終値1138円を約10%上回る。買い付けは21日から4月24日まで。
キャンプ用品の需要が一巡したことを受けて業績が落ち込んでいた。非公開化によって大胆な構造改革を進めるとともに、機動的かつ柔軟な意思決定によって海外事業などへの投資を強める。中長期的に目指す企業の姿が短期的には利益水準の低下やキャッシュフローの悪化を招くことになることを勘案し、山井太社長は23年3月下旬頃から非公開化の検討を始めたという。