ファッションテック企業のファナティックはこのほど、顧客がECサイトでリクエスト、あるいは予約した商品が店舗に入荷したことを知らせる新サービスをスタートする。大手SPAのパルが、同社の展開するLINEを使ったECサイトの情報配信ツール「ワズアップ!」でスタートする。
顧客はECサイトを経由して気軽に試着のために入荷リクエストがしやすくなる一方、ブランド側も裏側での煩雑な作業無しに、店舗に送客できるメリットがある。従来ECサイトと店舗は多くの場合、システムや運用側の人員が分かれており、相互の商品移動や、顧客通知の自動化には大掛かりなシステム投資な必要になったり、あるいは煩雑な作業をそれぞれの担当者が手作業で行っていた。
ファナティックの野田大介社長は「配信は完全自動で、通知に関しては一切手間がかからない。煩雑だったECサイトとリアル店舗の連携が気軽かつスムーズにできるようになることで、潜在的なニーズの掘り起こしになる」と語る。
「ワズアップ!」はECサイトと連携したLINEの自動配信ツールで、導入企業やブランドは、新着商品のお知らせやメッセージ配信を煩雑な作業無しに利用できる。導入企業が広がっており、現在はパルを筆頭に、マッシュホールディングスの主要ブランドやデサントなど100社が導入している。