コーセーの美容部員新卒採用は「学歴より人柄優先」

（左）小林賢一／コーセー化粧品販売 営業管理部人事グループ人事課課長
（中）浅田優子／同 営業管理部人事グループ人事
（右）山崎帆波／同 営業管理部東京関東グループ

コーセー

大谷翔平選手とグローバル契約を結び“大谷売れ”が注目を集め、業績も好調なコーセーは、化粧品業界を代表する国内メーカーの1社である。百貨店や化粧品専門店、バラエティーショップ、ドラッグストアなど多チャネルで全国に販売網を持つ。その中で重要な役割を果たすのがビューティコンサルタント（以下、BC）だ。「コスメデコルテ（DECORTE）」「アディクション（ADDICTION）」「ジルスチュアート ビューティ（JILL STUART BEAUTY）」など多彩なブランドをそろえ、スキンケアからメイクアップまで幅広いアイテムを扱う中で、BCに求める資質は「目の前のお客さまに真摯に向き合える人柄であること」と浅田優子コーセー化粧品販売 営業管理部人事グループ人事課は語る。（この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋です）

個性を重視し採用、BC平均勤務年数13年を誇る

化粧品や美容の知識は入社後の研修で習得できるため、採用時に重視するのは「化粧品や美容に好奇心を持っているか、一緒に働くスタッフやお客さまに対して喜ばせたいという気持ちがあるかなどを確認している」（浅田さん）。ここ数年、応募側の学生に変化を感じるという。以前は化粧品業界や企業研究で理解を深めている人が多かったが、面接時に「当社に入社して自分に何ができるか、その後のキャリアプランを知りたいなどの相談を受けることが増えている」（山崎帆波・同 営業管理部東京関東グループ）。各校に説明会に出向いた際にもキャリアプランを聞かれることが多いため、店舗でチーフになる人、BCのトレーニング職、トレーナーをまとめる美容課長、メイクアップアーティスト、セミナー事業担当など広いキャリアビジョンを伝えている。