ファッション

【東コレバックステージ速報】ペーパーで毛流れを表現した「アンリアレイジ」の斬新ショートヘア

 これまで様々なアプローチで“形”へのこだわりを見せてきた「アンリアレイジ」が、11年目を迎える今シーズンは、そのテーマを“COLOR(=色)”へと大きくシフト。チームメンバーには引き続き金子繁孝・プロデューサー、加茂克也=ヘアメイクアップ・アーティストらを迎え、服はもちろん舞台装置やヘアメイクまでトリックを満載に詰め込んだ、サプライジングなショーを完成させた。

 

 今回のショーにおけるキーカラーとも呼べるのが、肌全体にのせられたグレーだ。太陽光で変色していく洋服を際立たせるには、最も効果的なニュートラルカラーということなのだろう。グレーの肌といってもボディペイントではなく、素肌を感じさせるナチュラルさを共存させているのがポイントで、ファンデーションにカラークリームを混ぜて使用することで、透明感のある生っぽい肌の演出に成功している(使用アイテムはメイクアップフォーエバーの「HDハイディフィニションファンデーション」と、「カラークリーム フェイス&ボディクリームカラー」のシルバー)。

 

 ヘアは今シーズンも、加茂アーティストによるお手製のヘッドピースを使ったアレンジで登場。遠目にはまるでギリシャ彫刻の頭のようにも見えるが、近くで見るとかなりアナログな力作で、すべては紙でできている。紙から切り出した小さなパーツをひとつひとつ張り合わせていくことで実現した、クラシック感すら漂うユニークなショートヘアルックだ。「顔のサイズ感はみんなそれぞれなので、(ヘッドピースを)完全にフィットさせるというアプローチは、何度やっても難しい。でも今回もうまくいったと思います」と加茂アーティスト。


 今回、デザイナーの森永邦彦が探求した“フォトクロミック”(光に反応すると分子構造が変わる)の技術は、ヘッドピースにも採用。太陽光を当てたステージの上で、ヘアは白からパープルへと変色を遂げた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。