
(左)伊澤嶺/人事部マネジャー
(右)金村侑希/人事部アシスタントマネジャー
アダストリア
RECRUIT
職種と人数 販売職・200人(雇用区分は「総合職」「エリア総合職」「地域限定職」から選択)
初任給
総合職25万円(4年制大学・大学院卒)/23万5000円(短大・専門卒)、エリア総合職24万円(4年制大学・大学院卒)/22万5000円(短大・専門卒)、地域限定職22万5000円(4年制大学・大学院卒)/21万円(短大・専門卒)
選考スケジュール
2月1日〜 オンライン会社説明会→3月15日15時:エントリー締切→4月上旬〜中旬:1次選考→4月中旬〜5月中旬:2次選考→5月下旬:最終選考→6月上旬:内定
アダストリアの新卒採用活動は、随所に「アダストリアらしさ」が出ている。例えば面接時に「今日は御社の面接なので、いつも行っている『ローリーズファーム(LOWRYS FARM)』の店長さんにコーディネートしていただきました!」という学生が少なくない。聞くと、行きつけの店舗の店長や販売員を通じて販売職やアパレルの仕事に興味を持ち、就活について相談すると、店長はいろいろとアドバイスをした上で「じゃあ、私がしっかりコーディネートするわ!」と送り出してくれるのだという。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋です)
店舗・販売員・SNSが「積極的かつ自主的に」採用導線に
採用を担当する伊澤嶺・人事部マネジャーは「人事部から、現場の店長や販売員に採用支援のお願いをしているわけでは全くない。当社の求める人物像の一つに『相手の立場に立って行動できる人』というのがあるが、現場の販売員が採用活動の入り口で、それを体現して実行してくれる」と話す。新卒採用の手法が従来のナビサイト中心型から、あらゆる接点を通じて採用活動へとつなげるやり方へと大きく変わる中、アダストリアでは、こうした現場力の高さが採用活動の面でも「らしさ」と「強さ」を発揮している。
上記を踏まえ、「人事部の役割は、関心を持ってくれた学生に対して、アダストリアの持ついろいろな側面を知ってもらうこと」(金村侑希・人事部アシスタントマネジャー)。学生をターゲットにしたブランドから親世代やファミリー向けまでそろう多彩なブランド、そうしたマルチブランドSPAを可能にする卓越したロジスティックス、加えて飲食業態や海外展開、急成長著しいEC/デジタル周りまで、「ブランドだけでなく、ビジネス面での面白さと強さ、そして社会人の先輩として目標にしたい社員がたくさんいる社風も当社の強み。多種多彩な学生を引き込むきっかけになっている」(同)という。
採用のプロセスも、なかなかユニークだ。同社の新卒採用要項には「総合職」「エリア総合職」「地域限定職」という3つの雇用区分があり、それぞれ給与や働き方は異なるが、「最終面接までは決めなくて良い。もちろん、給与も働き方も変わるわけだから、この区分はとても重要であり、そのことも繰り返し伝える。だからこそ面接を重ねる中で、学生がぴったりくる働き方が見えてきたときに決めれば良い。実際、最終的に当初選んだ雇用区分を変える学生は少なくない」(伊澤マネジャー)。
同社の場合、首都圏や都市圏のファッションビルだけでなく、全国の大型ショッピングモールにも出店しているため、慢性的な人手不足の中で柔軟かつ積極的に人材を取りに行く必要がある。そうした部分でも「らしさ」全開の採用活動が、学生を引き付けている。