ボンド・ナンバーナインは6月30日、ボトルの全面にQR コードをデザインした"デジタルフレグラン"「HTTP://WWW.BONDNO9.COM」をアメリカで発売する。携帯電話でQR コードを読み込むなどして、ボンド・ナンバーナインのウェブサイトにアクセスすると購入できる仕組みになっている。「どのブランドも、フレグランスビジネスに関しては同じ手法を繰り返してきた。われわれは今までにはない発想で、オンラインの世界に向けた香りを作りたかった」と同ブランドのローリス・ラメ=創設者兼オーナー。「この方式なら、優秀な販売員を雇って育てるという時間と費用を削減し、さらに消費者に最も直接的に訴求できる。百貨店でもなく、セフォラでもない、新たな販路だ」。
ボンド・ナンバーナインは、これまでニューヨークのストリート名や地区名を冠した製品名をつけてきたが、今回は"インターネット"という場所にオマージュを込めた。ラメ創設者は「今やインターネットは世界最大の地区。誰にとってもいちばん近い"ご近所さん"」とコメントした。香りは、コンテンポラリートロピカル フルーティー。ベルガモット、パイナップル、ジュニパーベリーのトップから、アップル、ブラックカラント、シダーウッドのミドルへと変化。ラストはパチョリ、ムスク、アンバーが香る。価格は250ドル(約2万3500円)。業界筋は初年度小売り売上高を500万ドル(約4億7000万円)と予測している。