ファッション

エスティ ローダー グループのボランティア活動を たたえる賞に日本人女性が初受賞

ニューヨーク発−エスティ ローダー カンパニーは今年2月、第3回「レナード・A・ローダー ボランティア・オブ・ザ・イヤー賞」の受賞者を発表した。これはボランティア活動を通じたコミュニティーへの個人的貢献に対して賞を贈るもので、今回受賞した14人は6地域7ヵ国に及ぶ。「レナード・A・ローダー ボランティア・オブ・ザ・イヤー賞」の他、3つの部門賞があり、その中のひとつ「エスティ ローダー・カンパニーズ レコグニション・フォー・アウトスタンディング・コミュニティ・サービス賞」に、仙台の藤崎百貨店「ドゥ・ラ・メール」で働く、尾形洋子=ドゥ・ラ・メール エキスパートが、日本人として初受賞した。

尾形エキスパートのボランティアのきっかけは、2年前の東日本大震災にさかのぼる。自らも被災し、津波で行方不明になっている家族を捜していたが、自分以上につらい思いをしている人たちがいることを知る。一瞬でも心が明るくなってもらえればと考え、NPO 団体「トーキョー デ ボランティア」で"ビューティーボランティア"の活動を開始した。「今まで培ってきたメイクスキルを生かし、避難所にいる女性たちに化粧をすると、人が集まり、コミュニケーションが盛んになってくる。誰かのためになることが、こんなにもうれしいことなのかと改めて思い知らされた」と語る。ボランティア活動の内容は日本のエスティ ローダー カンパニーにも報告され、会社全体の支援へと発展。延べ、30人の社員が参加した。今回の受賞について「協力してくださった皆さんに喜んでいただけてうれしい。この受賞を機に"ビューティーボランティア"への関心が集まれば」と語る。なお、被災地への支援は継続中で、ドゥ・ラ・メールの「モイスチャライザー」などの対象製品の購入金額の一部をNPO 団体「トーキョーデ ボランティア」へ寄付している。

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