芸術分野で優れた業績をあげた人たちに贈られる文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」に、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さん(70、美術A部門)が選出された。他にメディア芸術部門では漫画「スラムダンク」の作者である井上雄彦さん、芸術進行部門では京都国際写真祭の共同代表のルシール・レイボズさんと仲西祐介さんも選ばれている。新人賞では映画部門で俳優の池松壮亮さんも選出された。賞金は大臣賞が120万円、新人賞が80万円。3月12日に都内で贈呈式を行う。
テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんは1987年からテキスタイルデザインスタジオ「NUNO」のディレクターを務め、作品はMoMAやビクトリア&アルバート美術館などにパーマネントコレクションとして収蔵されているほか、2005年には「マンダリン オリエンタル 東京」の内装ファブリック全般の企画・生産を手掛けるなど、建築分野でも多くの功績を残している。2016年からは良品計画のアドバイザリーボードメンバーを務めている。