「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)は3月1日、現地の市場環境を踏まえて、ウクライナにあるおよそ80店のうち50店の営業を4月1日から順次再開することを明らかにした。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、2022年2月から同国内の全店舗を一時休業していた。
ウクライナの首都キーウのショッピングモール内にある「ザラ」などから営業を再開する予定だが、「従業員と顧客の安全を引き続き最優先とする」ため、戦争状態にあるウクライナ南部と東部にある約30店は休業のままとする。なお、同社は休業中の店舗の従業員に対する給与の支払いを続けているという。
同社はまた、22年3月にロシアで展開する514店を全て休業し、オンラインストアでの販売も停止。10月には、ロシア事業をアラブ首長国連邦を拠点とするダヘル・グループ(DAHER GROUP)に売却することで初期合意に至ったと発表した。23年10月には、イスラエルとパレスチナの戦況が悪化したことから、イスラエル国内にある約80店を一時休業している。