ファッション

自然由来成分にこだわったアメリカの薬局チェーンがビューティの取り扱いを強化

 ニューヨーク発−自然由来成分にこだわった薬や日用品を販売するドラッグストアチェーン「ファーマカ(Pharmaca)」が、ビューティに特化した売り場「ナチュラル ビューティ バー」を開設した。売り場ではジェーン・アイルデールやドクター・ハウシュカ、スキンケアブランドのエヴァンヘアリー、スキ、プロフェッショナルヘアケアブランドのピーター・ラマズ、ジョンマスターオーガニック、MOPなどを取り扱う他、フェイシャルのワックス脱毛やアイラッシュエクステンションなどのサービス系を充実させる。

 2000年に創業し、アメリカでは"ドラッグストア業界のホールフーズ"と呼ばれるファーマカは、ウォルグリーンやウルタがハーブやホメオパシーによる薬を取り扱うのとは異なり、ホメオパシーやハーブ療法、アーユルヴェーダ、栄養士など、ホリスティックなアプローチに精通したスタッフが店頭に立ち、カウンセリングを行なう。アメリカでの自然派志向の高まりを受けて売り上げを伸ばし、現在の推定年商は約1億1200万ドル(約120億円)。一般的なドラッグストアチェーンと同様に新学期セールや会員特典、オンラインでの宣伝なども積極的に行ない、知名度を高めている。

 「ナチュラル ビューティ バー」はカリフォルニアのファーマカで12年にテストマーケティングを実施していて、このたびカリフォルニアやオレゴンなど5つのファーマカへの導入が決まった。ファーマカのティアナ・ウクレジャ=ヘルス&ビューティ部門マネジャーは「これまではスパや専門店に行かなければ買えなかったプロフェッショナルプロダクツおよびスパブランドをたくさん取り揃えている。ファーマカで買い物をする人たちが、日用品から化粧品までワンストップで購入できる店舗を目指していく」と語った。

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