設立10年前後の“アラ10”デザイナーたちは、クリエイションやビジネス面でそれぞれの岐路を迎えている。自身の感覚を信じて突き進む者もいれば、ビジネス面を考えて運営態勢を変える者もおり、コレクションにはデザイナーたちの決意がにじんでいた。東京のファッション・ウイーク開幕に先がけて、パリ・メンズ・ファッション・ウイークや、その後に日本でショーを開催したブランドのコレクションを振り返る。(この記事は「WWDJAPAN」2024年3月4日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「キディル(KIDILL)」
リミット知らずの10年目
設立10周年のショーは原点回帰。サブカルのパンクで直球勝負し続け、メインストリームまではい上がってきた自身の強みをさらに加速させた。タータンチェックや、ボロボロのダメージ加工のニットやジーンズ、安全ピンやスタッズの装飾などを攻めの感情に乗せて足し算。パンクのDIY精神を継ぐデザインのアドリブ性が、限界知らずの破壊的クリエイションを生み出す。
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