各都市で2024-25年秋冬ファッション・ウイークが盛り上がりを見せたなか、ランウエイに登場するような大胆で派手なメイクアップが来場者たちにも見られた。
メイクアップではブラックのリップとリップライナー、ブリーチしたブロンドの眉とのコントラストが生み出す、エッジの効いた“ゴス・グラム”スタイルが目を引いた。黒のアイライナーは、ある時には繊細に細長く、またある時には1990年代のグランジにインスパイアされたような、にじんだラインなど多種多様だ。ミラノ・ファション・ウイークでは、モデルのガブリエット(Gabriette)が、黒とピンクのハイコントラストなリップの組み合わせに、黒のアイラインを引いたスタイルで登場。また、とあるショーの参加者は、上まつげの生え際のみならず、頬の上にもつけまつげをつけ、よりシアトリカルな雰囲気を演出した。TikTokで人気のフェミニンなトレンド、“バレエコア”もゴスに昇華され、クラシックなピンクではなく、黒いヘアリボンが目立った。全体的にダークなスタイルが席巻する中、アレクサ・チャン(Alexa Chung)のレッドオレンジの口元や目を見張るような赤いアイシャドウ、赤い髪など、赤を使用したスタイルも人気だった。
ロンドンでは、「クリスチャン シリアーノ(CHRISTIAN SIRIANO)」や「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」といったニューヨーク・ファッション・ウイークで見られたヘアトレンドにならって、パールの可憐なヘアアクセサリーをあしらったり、複雑な編み込みのヘアや前髪を流したスタイルも見られた。また、ブリーチは眉毛だけにとどまらず、坊主頭に赤いリンゴの柄をあしらったヘアスタイルなど、SNSで話題のヘアペイントトレンドも見られた。
ここでは、パリ、ミラノ、ロンドンのファッション・ウイークでのビューティ・ストリートスナップを紹介する。