ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第50回

「THREE」創設者の退任に思う

有料会員限定記事


ACROが手掛ける「スリー(THREE)」の創設者、石橋寧ACROファウンダー・ブランドアドバイザー(以下、石橋ファウンダー)の退任と退職が発表されました。石橋ファウンダーにはこれまで何度かインタビューをお願いしていますが、最初の思い出は2011年頃にカフェでお茶をご一緒したこと。私は入社直後で先輩記者と共に商業施設内のセミセルフショップの新店舗取材へ行った際に石橋ファウンダーがいらして、顔見知りだった先輩記者と共にお茶にお誘い頂いたのです。当時はビューティ業界の知識が少ない中だったので、話している内容の3分の2は理解できなかった記憶があります(笑)。しかし私の中で石橋ファウンダーの印象は強烈に残りました。

その後も、百貨店や商業施設内の店舗の改装取材に行くと必ず石橋ファウンダーを目にし、徹底して現場主義なのだと感じていました。直近でインタビューをお願いしたのは22年だったのですが、そのときに現場主義の理由を聞かせてもらいました。石橋ファウンダーは、1974年から化粧品業界に携わり、カネボウ化粧品時代に営業を15年経験。「当時、化粧品を購入するのは女性が大半。女性がワクワクドキドキする仕掛けがなければ売れない」と感じていたそう。「男性が営業を担当することが多く、男性は予算を達成するためにコストなど数字面を重視しがち。各アイテムを“製品”ではなく“商品”と呼ぶことも然り、全体の売り上げしかみてないことが普通だった。自分はどのアイテムが動いているかをチェックしていた。その上で、夏はUVアイテム、冬は保湿アイテムなど季節に沿った販促を提案した」ことで営業成績が右肩上がりとなったと話していました。

この続きを読むには…
残り946⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

THREE x ビューティの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。