ACROが手掛ける「スリー(THREE)」の創設者、石橋寧ACROファウンダー・ブランドアドバイザー(以下、石橋ファウンダー)の退任と退職が発表されました。石橋ファウンダーにはこれまで何度かインタビューをお願いしていますが、最初の思い出は2011年頃にカフェでお茶をご一緒したこと。私は入社直後で先輩記者と共に商業施設内のセミセルフショップの新店舗取材へ行った際に石橋ファウンダーがいらして、顔見知りだった先輩記者と共にお茶にお誘い頂いたのです。当時はビューティ業界の知識が少ない中だったので、話している内容の3分の2は理解できなかった記憶があります(笑)。しかし私の中で石橋ファウンダーの印象は強烈に残りました。
その後も、百貨店や商業施設内の店舗の改装取材に行くと必ず石橋ファウンダーを目にし、徹底して現場主義なのだと感じていました。直近でインタビューをお願いしたのは22年だったのですが、そのときに現場主義の理由を聞かせてもらいました。石橋ファウンダーは、1974年から化粧品業界に携わり、カネボウ化粧品時代に営業を15年経験。「当時、化粧品を購入するのは女性が大半。女性がワクワクドキドキする仕掛けがなければ売れない」と感じていたそう。「男性が営業を担当することが多く、男性は予算を達成するためにコストなど数字面を重視しがち。各アイテムを“製品”ではなく“商品”と呼ぶことも然り、全体の売り上げしかみてないことが普通だった。自分はどのアイテムが動いているかをチェックしていた。その上で、夏はUVアイテム、冬は保湿アイテムなど季節に沿った販促を提案した」ことで営業成績が右肩上がりとなったと話していました。
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