ラグジュアリーコスメの編集ショップ「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」が積極的に出店を続けている。来年は1月下旬にセレオ八王子店、3月にルミネ横浜店、ルミネ北千住、4月に吉祥寺パルコ店に出店すると先日発表。これで、6店舗体制になる。
「イセタン ミラー」は今年3月に、三越伊勢丹グループが手掛ける新業態としてルミネ新宿店にオープン。伊勢丹新宿本店で培った販売ノウハウや商品調達力を生かして開発され、国内外のラグジュアリーコスメをブランドを横断して自由に選べるのが魅力。ブランド側の美容部員ではなく、三越伊勢丹グループの自社スタッフが対応。そのため、特定のブランドに偏ることなく、メイクやスキンケアのカウンセリングを受けることができる。また、これまで”百貨店ブランド”と呼ばれていたブランドが、ルミネなどの駅ビルで買えるということもあり、3月のオープンは大きな話題になった。そして、9月にはルミネ大宮にオープン。この11月からは、オリジナルブランド「イセタン ミラー ボーテ」にボディケアシリーズが登場した。このシリーズはボディウォッシュやボディミルク、ボディオイル、ハンドウォッシュ、ハンドクリームの計5品(1680〜3045円)で構成されている。注目なのは、植物エキスのほか、ワイルドローズの精油を配合し、鉱物油、パラベンフリーのナチュラルコスメ、という点だ。
この新業態の出店を加速しているのは、新客との接点を拡大するためだ。実際、1号店のルミネ新宿店では、伊勢丹のアイカードの使用率が1ケタ台と、ほぼ“新客”という状況で、狙い通りに推移している模様。そのため、三越、伊勢丹の店舗がなかったエリアや、大型店舗出店が困難なエリアへ、スピード感ある店舗展開を続けていく予定だ。