3月11日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬ミラノコレクション特集です。今季のミラノは、昨年からトレンドキーワードに上がっているクワイエット・ラグジュアリーのアップデートが大きなテーマとなりました。
ロゴや装飾などわかりやすい主張を抑えつつも、いかに独自性や新しさを見せるのか。その答えの1つを提示したのが、表紙に起用した「ジル サンダー(JIL SANDER)」です。優しい素材をグラフィカルなプロポーションに仕上げ「着る人を幸せにする服」を追求しました。そして「ジェントル ラグジュアリー」を提案した「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」、サバト・デ・サルノ=クリエイティブ・ディレクターによる2シーズン目を迎えた「グッチ(GUCCI)」などが、クワイエット・ラグジュアリーの先を見せてくれました。
ウエストシェイプのテーラードが多出
一過性のトレンド提案が見られなくなっている中、多くのブランドは定番アイテムで勝負に出ました。テーラードジャケットは本命です。紙面ではテーラードジャケットのさまざまなアイデアに加え、定番アイテムでアイデンティティーをうまく表現しているブランドをまとめて紹介します。
「トム ブラウン(THOM BROWNE)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」など大御所ブランドが盛り上げたニューヨーク・ファッション・ウイークの詳報も掲載します。
他にも、ジェイドグループ(旧ロコンド)による「マガシーク」買収を解説。ファッションECで圧倒的な強さを誇るZOZOの牙城にどう迫るのかを田中裕輔社長に聞いたほか、ディマンドワークスの齊藤孝浩代表の「ファッション業界のミカタ」連載では、H&MのCEO交代について財務諸表から読み解きます。
巻末の「ファッション&ビューティ パトロール」では、ミラノで「メゾン ヨシキ パリ(MAISON YOSHIKI PARIS)」のデビューショーを終えたX JAPANのYOSHIKIの特別インタビューを収録しました。ファッションにかける思いから好きなイタリア料理まで、YOSHIKIの素顔に迫りました。
(COVER CREDIT)
PHOTO :Malick Bodian
ART DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA