後藤愼平デザイナーが手掛ける「M A S U」は10日、「楽天 ファッション ウィーク東京 (Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」開幕に先立ち、渋谷ヒカリエでオープニングイベントを開催した。後藤デザイナーは、東京都と日本ファッションウイーク推進機構が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブ トウキョウ(FASHION PRIZE OF TOKYO)」を受賞しており、その特典として今年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に現地で2024-25年秋冬コレクションを発表した。今回は凱旋イベントとして、パリでのショーの様子を記録した映像をドラマ仕立てに編集し、関係者や招待ゲストに公開した。
会場の長椅子には、最新コレクションを着用したマネキンを何体も並べた。映像の終盤には現地でのフィナーレを再現し、シャボン玉が舞う会場演出も披露した。後藤デザイナーは「パリのショーを超えるものを見せられないのではないかと思い、インスタレーションでの発表を選んだ。現場の空気を具体的に感じられるような展示にしたかった」とコメント。また、「『M A S U』は派手なことをするイメージがついているので、静かで強い雰囲気を演出したつもり」と続けた。
今回のイベントは事前に一般参加を受け付け、600人以上の応募があったという。今季の「RFWT」は“OPEN, FASHION WEEK(誰もが楽しめるファッションウイーク)”をテーマに掲げており、11〜16日の6日間にわたって開催する。