実際は広告なのに一般消費者には広告ではないように見える表示「ステルスマーケティング」については、ファッション&ビューティ企業も正しく理解し、対策を講じることが必要です。そこで「WWDJAPAN」は、企業のSNSやインフルエンサー・マーケティングを担うLIDDELL(リデル)に協力を依頼して毎週、業界あるあるな「ステマかも!?」クイズを出題。ステマ規制に該当するポイントを明らかにしながら、講じるべき対策を伝授します。
ケーススタディ22
コスメメーカーのPR担当は1年前、新作リップをインフルエンサーAに提供するとともに、SNSへのタイアップ投稿を依頼しました。Aの投稿後、PR担当は報酬を支払って以来、やり取りをしていません。つい先日、AのSNSアカウントをのぞくと、Aはそのリップについて「何度も買い足している愛用品です」と今も投稿し続けてくれていました。
この投稿はステマ?それともセーフ?
ステマには該当しません。
仮に、タイアップ期間終了後も、Aが提供品を使い続けていた場合は、投稿に「○○社からの提供です」と記していない限り、ステマになります。
※状況や前後関係、関係性において判断が異なります。
室木おすし/イラストレーター・漫画家 プロフィール
(むろき・おすし)建築家という響きに憧れ建築の大学に入学するも、直線がうまく引けないため挫折。卒業後、渋谷アートスクールに入学。24歳のとき、フリーのイラストレーターに。3児の父で、著書に「貴重な棒を持つネコ」「君たちが子供であるのと同じく」「悲しみゴリラ川柳」がある。オモコロライターとしても活躍
LIDDELL
COMPANY PROFILE:SNS・インフルエンサーマーケティングのパイオニアとして、インフルエンサー3.5万人と共に、7000社を超える企業との取引実績を誇り、多くのSNSトレンドを創出。「個人の影響力を、人々の未来のために。」をミッションとして掲げ、企業と個人が対等に取引できる社会の実現を目指す