日本時間の3月11日(現地時間3月10日)にアメリカ・ロサンゼルスで第96回アカデミー賞の授賞式が開催された。今回、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」、ヴィム・ベンダース監督の「PERFECT DAYS」の邦画3作品がノミネートされていたが、「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞を、「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞した。邦画の長編アニメ映画賞受賞は2003年の宮﨑監督の「千と千尋の神隠し」以来21年ぶり2度目、視覚効果賞受賞は史上初となる。
注目の作品賞はクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」が受賞。同作品は他にも監督賞、撮影賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、編集賞、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、作曲賞を受賞した。
もう一方の注目作「哀れなるものたち」はエマ・ストーンが主演女優賞に選ばれたほか、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
■各賞の受賞作品、受賞者は以下の通り
作品賞/「オッペンハイマー」
監督賞/クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」
主演男優賞/キリアン・マーフィー「オッペンハイマー」
主演女優賞/エマ・ストーン「哀れなるものたち」
助演男優賞/ロバート・ダウニー・Jr.「オッペンハイマー」
助演女優賞/ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
編集賞/ジェニファー・レイム「オッペンハイマー」
撮影賞/ホイテ・ヴァン・ホイテマ「オッペンハイマー」
脚本賞/ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ「落下の解剖学」
脚色賞/コード・ジェファーソン「アメリカン・フィクション」
視覚効果賞/「ゴジラ-1.0」
衣装デザイン賞/「哀れなるものたち」
美術賞/「哀れなるものたち」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞/「哀れなるものたち」
歌曲賞/“What Was I Made For?” 「バービー」
作曲賞/ルドウィグ・ゴランソン「オッペンハイマー」
音響賞/「関心領域」
国際長編映画賞/「関心領域」
長編アニメーション賞/「君たちはどう生きるか」
短編アニメーション賞/「WAR IS OVER! Inspired by the Music of John & Yoko」
短編実写映画賞/「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」
長編ドキュメンタリー賞/「実録 マリウポリの20日間」
短編ドキュメンタリー賞/「ラスト・リペア・ショップ」