自分らしさの表現として、好きな髪色で思い思いのヘアスタイルを自由に楽しむ昨今。数ある選択肢の一つとして、しなやかに揺れるストレートヘアのニーズがここ最近高まっている。ただ、ストレートヘアとひとくちに言っても、どの程度のクセをどの程度伸ばすかの物差しや理想とするスタイルのイメージは千差万別。一様に真っ直ぐな髪にすればOKだった、ひと昔前のストレートヘアの概念とは大きく変化している。その流れを反映して、3月21日にナプラから誕生するのが質感コントロールブランド「ウトエト(ut-et)」だ。
ストレートパーマ剤としての機能を存分に発揮するのはもちろん、縮毛矯正やデジタルパーマ、質感調整メニューなどにも対応する汎用性の高さが魅力だ。ブランド名の「ウトエト」は、導くを意味する「ut」と、つなぐを意味する「et」を合わせた言葉。そこには「髪を自然で柔らかな風合いへと導き、ヘアデザインの可能性をつなぐ役割を果たしたい」との思いが込められている。
「ウトエト」が目指したのは、まるで地毛のようなストレートヘアで、第1剤を3種類用意し、髪質やリクエストに応じて選択できるようになっている。さらに柔らかく弾むような質感へと導くために、コハク酸、乳酸、L-システインなどの保湿成分をたっぷり配合。ダメージ毛やカラー毛などさまざまな履歴の髪に対応できる設計で、従来は施術が難しかった人に対しても提案が可能に。その結果、ヘアデザインの幅がこれまで以上に広がり、顧客の満足度を引き上げることが期待される。今回は、坂狩トモタカ「シア(SHEA)」代表が、「ウトエト」を使用した旬のストレートスタイルを提案。昨今のストレートヘアの傾向や、今サロンに求められているメニューについても語ってもらった。
あらゆる髪質や
リクエストに応じるラインアップ
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髪のことを考え進化したアイテム
思い通りのヘアを楽しめるという点でも
お客さまに優しい
WWDBEAUTY(以下、WWD):昨今のストレートパーマの傾向は?
坂狩トモタカ「シア」代表(以下、坂狩):まず自然な雰囲気じゃないと「いいストレート」だと思われない。真っ直ぐな髪であっても、人工的な雰囲気がするストレートは過去のもの。理想は茶髪のサラサラ系で、必要ないクセだけをなくすようなイメージ。根元から多少クセのある髪が伸びてきても違和感なく自然とつながるのが、今求められているストレートだ。
WWD:サロンでストレートパーマのリクエストは増えている?
坂狩:次のトレンドというわけではないが、ロングヘアのデザインの一つとして受け入れられている。それは、エンドユーザーのスタイリングツールの主流が、ストレートアイロンになっていることも大きい。「ウトエト」の“LA ローアルカリ”を使ったナチュラルなストレートパーマは、今の美意識にすごくマッチしていると感じる。
WWD:これまでさまざまなストレートパーマ剤があったかと思うが、「ウトエト」ならではの良さとは?
坂狩:誰がかけても、柔らかい質感のストレートになること。それに剤のスペックが、ケア意識の高い今の時代を反映している。毛髪のダメージに配慮し、キューティクルを極力傷つけないような設計になっている。僕自身もハイライトの入った髪にテストもしたし、カラーを繰り返しているお客さまにも、より良い質感になるための髪質改善として安心してすすめることができる。
WWD:“SH” “H” “LA”と3種類あるが、使い分けは?
坂狩:濡れた状態でもクリクリの人が、しっかり伸ばしたい場合は“SH”を使うという手もあるし、サラサラを求める人には“H”も向いている。ただ、ベースに使うのは圧倒的に“LA”。韓国風コテ巻きパーマみたいにしたいなら、“LA”と“H”を使い、デジタルパーマをかけるという方法もある。“LA”は伸ばすだけでなく、よりツルッとした髪質に改善できるなど、いろいろな価値観が埋め込まれている剤だと思う。
WWD:髪のうねりに悩む大人の女性も多い。
坂狩:そういう方にこそ、ぜひトライしてほしい。僕のお客さまにも40~50代の方が多いが、その年代の方は過去の経験から、ストレートパーマに対して、人工的に真っ直ぐだったり、ボリュームダウンしたりするマイナスのイメージを持っている場合も少なくない。「ウトエト」はそんな心配はなく、「ハリもボリュームも出るので一度試してみませんか?」と積極的にすすめている。その弾力と柔らかさを実感してもらえるのはL-システインという保湿成分がカギになっていると思う。
WWD:商品開発アドバイザーも務めたと聞くが、重視したことは?
坂狩:お客さまがダメージを感じない、「またかけたい」と思ってもらえることを着地点とした。ストレートパーマをかけたら、もう他の施術は何もできない、というのではお客さまは満足できない。今は、カラーもデジタルパーマも同時に楽しめるフレキシブルさが大切だ。そして香り。お客さまは僕達が思っている以上に香りに敏感だ。香料マスキングで不快なニオイを極力抑えている。
WWD:「ウトエト」を使用する前に“ネント マルチリペアローション”も使用している?
坂狩:もちろん使っている。「ネント」はpH調整もできるので、さらに失敗しにくくなる。カラーの前にも使用しているが、エイジング毛のうねりの改善が分かりやすく、お客さまにも実感してもらいやすい。「ウトエト」にしても「ネント」にしても、剤の進化をすごく感じるし、成分の面でも、思い通りのヘアスタイルを楽しめるという点でも、お客さまに優しい。それは、「優しさとヘアデザイン」という、当サロンの理念とも共通する。
複合型前処理剤
“ネント マルチリペアローション”も同時発売
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自然で柔らかい、
今っぽいストレートヘアへ
「 ウトエト」がかなえる“3つの約束”は、以下の通り。1つは、柔らかく弾む質感をかなえること。弾力と柔らかさを両立し、ナチュラルな動きが可能なしなやかな髪質へと導く。2つめは、ダメージを抑えながらの施術。熱処理によるタンパク変性を未然に防止し、髪が硬くなるのを防ぐことで、繰り返しの施術ができる髪質を実現する。3つ目は、さまざまな髪へのアプローチを可能にすること。ダメージ毛やカラー毛など、さまざまな髪質に対応できるようマルチケア処方を採用し、ストレートをしても他のヘアデザインの可能性につなぐ。
STYLING : MASUMI YAKUZAWA(TRON)
TEXT : YOSHIE KAWAHARA
ナプラ
0120-189-720