米百貨店ノードストロームは、カリフォルニア州のSC「ザ・アメリカーナ・アット・ブランド」と「ザ・ショップス・アット・ミッションビエホ」内のノードストロームのビューティ売り場を刷新した。改装のポイントは従来の対面販売を減らし、ブランド横断型のセルフ方式を主体としている点だ。ピート・ノードストローム=同社プレジデント オブ マーチャンダイジングはセフォラやe コマースの躍進に言及し、「顧客は進化し続けている。接客手法も、個々の顧客の好みを反映することが必要」と語った。2014年1月までに同様の売り場を計9店に拡大する。
中でもカラーコスメエリアは、自由に製品を見たい顧客、もしくは接客を受けたい顧客のいずれもが買いやすい売り場へと進化。ランウェイや雑誌で使用された製品を集約した"トレンドゾーン"や、新製品の購入を後押しする"ミニ マストハブセクション"など、ユニークなコーナーを新設。ブランドを横断してアドバイスするコンシェルジェやミニサービス(ブロウ、ネイル、ミニフェイシャル)も充実させ、買い物を単純化しつつ、製品を十分に体験できる売り場となった。
同百貨店の化粧品事業の売上高は12年に12億5500万ドル(約1267億5500万円)で、10年から2年連続の増収。各年度とも同社の総売上高の約1割を占め、同社内の事業別売り上げではウィメンズアパレル、同シューズ、メンズアパレル、ウィメンズアクセサリーに次ぐ第5位だ。