第一三共ヘルスケアは、製品の使用によって肌のかゆみや腫れ、赤みなどの症状を訴える人が相次いでいるため、12月5日をもってスキンケア化粧品「ダーマエナジー」シリーズ(全7品)の販売を中止した。昨年7月の発売から11月末までに、「症状によって医療機関を受診した」と被害を訴えた人は273人に及ぶ。
? 症状は製品内に配合された高濃度ビタミンによる1次刺激性接触皮膚炎が原因だとみられている。発売開始から症状の訴えがあったため、9月に美容液のレチノールの濃度を1/5に下げた製品に変更したが症状の訴えは減らなかった。同社によると、肌の異常は製品の使用を止めると1〜2週間ほどでおさまるという。
「ダーマエナジー」はビタミンA(レチノール)などの各種ビタミンを高濃度で配合し、肌へ浸透させることで、ハリやツヤを与える効果があるとされていた。通販限定で販売し11月末までに約13万7000個が売れている。同社では使用の有無に関わらず製品の返品や返金に応じるとのこと。返品や返金方法が決まり次第、購入者には個別に案内を送る。