「グッチ(GUCCI)」は3月14日、フィギュアスケーターの羽生結弦をブランドアンバサダーに起用したことを明らかにした。4歳でスケートを始めた羽生は、2014年のソチ、18年の平昌と2大会連続でフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得。18年には社会的な功績が高く評価され、内閣総理大臣表彰「国民栄誉賞」を最年少で受賞している。
羽生は、「ファッションの枠を超え、世界中のクリエイターとの絆を育むグッチ・コミュニティーの一員となれたことを心から嬉しく思います。長い歴史の中で、クラフツマンシップに情熱を注ぎ、卓越した創造力を発揮してきた『グッチ』は、日本でも多くのファンを魅了しています。私も、これまで以上に『グッチ』の魅力を発見していきたいと思います」とコメントしている。
22年7月にプロに転向した後も、羽生はアイスショーの企画や地元・仙台での東日本大震災復興支援など、精力的に活動を続けている。「グッチ」とは23年6月、ハースト婦人画報社が発行する「エル・ジャポン(ELLE JAPAN)」が13ページにわたる特集を設け、羽生が「グッチ」をまとったファッションポートレートのほか、芥川賞作家である町屋良平による独占インタビューなどの内容を掲載。東京・銀座のフラッグシップストア、グッチ銀座の上層フロアに設けたギャラリーでは、オープニング企画として、羽生をフィーチャーした写真展「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」を開催した。撮影は、東京とニューヨークを拠点に各国のファッション誌やキャンペーンビシュアルなどを担うフォトグラファーのTAKAYが手掛けた。
「グッチ」のメンズアンバサダーには、イタリアのテニスプレーヤー、ヤニック・シナー(Jannik Sinner)、俳優で歌手のシャオ・ジャン(Xiao Zhan)、イングランドのサッカー選手ジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)、アメリカ出身で韓国を拠点に活動するラッパーで起業家のジェイ・パーク(Jay Park)、俳優の志尊淳、アイルランド出身の俳優ポール・メスカル(Paul Mescal)、ブエルトリコ出身のラッパー、バッド・バニー(Bad Bunny)、ニューヨーク出身のラッパー、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)も名を連ねている。なお同ブランドは直近、タイの俳優でモデル、歌手のガルフ(Gulf)こと、カナウト・トライピパタナポン(Kanawut Traipipattanapong)をブランドアンバサダーに起用したことを発表していた。